2008年6月号のCQ誌にJA1HHF高橋OMが発表したメモリー・キーヤー基板が付録としてバンドルされていた。
現用キーヤーもJA1HHF高橋OMが発表した16F84を使用したものを穴あき基板で作ったものである。このキーヤーはメモリーが1チャンネルだけであるが、変な癖がなく使いやすい。
今回のキーヤーは4チャンネルのメモリーがあるので、現用キーヤーをリニューアルすることにした。
CQ誌の付録は基板だけで、プログラム済みPICも含めたパーツセットは秋月から販売されるとのことである。
しかし、手持ち部品をチェックするとPIC以外は揃っているし、プログラムの実行ファイルは高橋OMのサイトにアップされている。そのようなわけで秋月のパーツセットに頼らないで製作してみることにした。
使用するPICは16F88であるが、残念ながら所有している秋月キットのPICライターでは、16F88に書き込むことができない。
ところが、自作仲間から非常に安価なPICライター・キットとフリーソフトの情報を教えてもらった。PICライター・キットの価格は780円、送料、手数料を含めても1,000円ちょっとである。通販で入手して組み立てた。
PICライター・キットの購入先 ハーフマット http://halfmat.ocnk.net/
高橋OMのサイト http://www.hi-ho.ne.jp/hida/
書き込みに使用したフリーソフトはWinPicである。この他にもこのPICライターと組み合わせて使えるフリーソフトがあるようである。詳細は以下のサイトを参考にされたい。
WinPic - A PIC Programmer for Windows http://freenet-homepage.de/dl4yhf/winpicpr.html
RCDライタの製作 http://feng3.cool.ne.jp/rcd/
WinPicの設定は以下のとおりとし、無事に書き込むことができた。ほんんどデフォルトのままであるが、Device,ConfigではpartをPIC16F88、OsilatorをHSにした。また、InterfaceではInterface TypeをJDM、Vdd Selectをnorm[5V]とした。
現用キーヤーの基板を入れ替えることにする。ジャック類、押しボタン、スピード調整ボリウム、スイッチ類は全て外付けとした。基板の角がパドル・ジャックと干渉したので、その部分をカットしてある。その他のカスタマイズとしては電源を単三4本に変更し、電圧ドロップ用のシリコンダイオードを直列に挿入した。
当初、電源スイッチは設けないつもりであったが、待機電流が3mAもあったので、リピート機能用のスイッチを電源スイッチに転用した。ランダム符号発生機能用のスイッチは当初から省略してある。
さらに、ブザーのON/OFFスイッチを追加してある。ブザー回路の2SC1815のエミッターとグランド間のパターンをカットしてスイッチを挿入した。