レトロな電信練習機
HOME BACK

回路と組立

三極管UY-56kを使用した低周波発振器による電信練習機である。
この発振回路はかなり古典的なもので、1:3の低周波トランスを使用して数百サイクルの低周波を発生することができる。
この発振回路に電力増幅段を付加するのが本来の形だと思われるが、今回は省略して出力トランスでステップ・ダウンしてスピカーを鳴らすことにする。
電力増幅段なしでもかなりの音量があるので、2kオームのボリウムをスピーカーにシリーズに接続して音量コントロールを行っている。
さすがに1:3の低周波トランスの手持ちはなかったので、600:10kのトランスで代用した。
整流は12F等の半波整流管を使うところだが、こちらは簡便にダイオードにしたが、平滑回路に使用する電解コンデンサーはあえて小容量のものとした。

簡単な回路なので、電源部も含めて1枚の木板(ブレッド・ボード)にまとめてみた。
部品は木ねじで木板に固定するが、真空管ソケットだけはスペーサーを使用して浮かせてある。
ボリウム、スピーカー・ジャック、電鍵用入力RCA端子はアルミ板の切れ端に取り付けてある。

この電信練習機の発する音であるが、見事なブサー音であり、スペクトラムをチェックするとベースは500サイクルであった。
本機は所属しているアマチュア無線クラブの公開運用で電信のデモに使う予定である。

HOME BACK

Last Updated 30/Oct/2015 by mac