FreeBSD事始め
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 実は私にとって、最初に実用化できたPCUNIXはFreeBSDである。職場LANを導入する際に、空いていたPCにFreeBSD2.2.7をインストールして、内部用のメールとWebサーバーを立ち上げて教育用にしばらく使っていた。職場LANは業者がWinNTを使って立ち上げたので、半年ばかりでお役ご免となった。いまから、3年ほど前のことである。そのころは本屋の棚もどちらかというLinuxよりもFreeBSD関連の本の方が多かったが、最近ではFreeBSD関連の本はほとんど見かけなくなった。
 先日、秋葉原のLAOXブック館でFreeBSD関連の本を探したが、サーバー構築では最新の本でも2000年以降のものはなかった。本にバンドルされているFreeBSDも2.2.6あたりが多く、新しくても3.0系統であった。そんな状況のFreeBSDへ移行したいと思った理由としてはいろいろあるが、最大の理由はLinuxでないということである。サーバーOSとしてはWindows系やLinux系が大半を占めているのでワームやクラッキングもそれらをターゲットにしたものが多い。私もRedHat系のLinuxをターゲットにしたワームに侵入されて痛い目にあったことがある。その時から、別のOSでのサーバー構築を検討していたが、やはり昔取った杵柄のFreeBSDでの構築を考えていたが、そのような状況なのでなかなか腰が上がらなかった。

インストールでハマる

 FreeBSD4.4Rの付録にひかれて、UNIXUSERの12月号を買った。FreeBSDでのサーバー構築の第一歩のつもりである。余っているHDDは3.2GBのものしかないので、とりあえず、それにインストールすることにした。しかし、インストールでハマってしまった。インストールの方法は3年前と変わっていなかったので、昔買った本を開き思い出しながらとなった。
 しかし、イストールが終了してHDDからブートさせると「ad0」が見つからないと怒られてそこで止まってしまう。ブートに必要なファイルがad0s1aにあるのだが、そのスライスを認識できないようである。
 http://www.jp.freebsd.org/でFAQやインストールの解説を参照するのだが、解消できない。試しに、PCのBIOSでブート順序をA-CからC-Aに変更するとブートシーケンスが進み無事立ち上がった。しかし、マシンをリブートさせるとやはりブートの途中で止まってしまう。実は、4.4であまりにもハマってしまったので、試しに2.2.6を同じPCにインストールしてみたが、こちらは全く問題なかった。HDDはwd0と認識された。
 インストールに使用したマシンはM/BがASUSSP97-V、メモリー64MB、HDD3.2GB、CPU Cyrix300M2、CDROMというごく普通のPCである。このマシンは現用のLinuxサーバーのバックアップとして稼働したし、RedHat7.1も問題なくインストールできている。
 http://www.jp.freebsd.org/で改めて情報を漁るとHDD等のデバイスとPCのBIOSついての記述が見つかった。あまり分かり易い訳文ではないが、PCのデバイスの接続方法によってはうまく行かないことがあるということが分かった。ブート途中にAドライブがDISK0、CドライブがDISK1となるというメッセージが出るがこのあたりに解決の鍵があるようである。
 ブート順序の入れ替えではうまくいかなかったので、PCのデバイスの接続方法を変えた。それまでは、IDEのプライマリーにHDDとCDROMが接続されていたが、CDROMをIDEのセカンダリーのマスターへ接続し直した。これが正解で全く問題なくブートできた。リブートしても問題なかった。これが今回インストールしたPC特有の問題なのか、別のマシンでは問題ないのかは不明である。以前バージョン2系統のFreeBSDをいろいなマシンにインストールしたときにはこのような目にあったことはなかった。

ユーザー管理

 とりあえず、apacheはインストールできたが、最新バージョンの1.3.22ではないのが気になる。インストールのノウハウを習得したら、改めてクリーンインストールするつもりなので、あまり気にしないでおこう。もう一つ気がかりなことがある。開発用マシンでサーバー構築した後、HDDだけを現在
Linuxサーバーが稼働しているマシンへ移し替えてサーバーとするつもりである。Linuxの場合は、マシンのハードウェアをチェックするデーモンがあるので、HDDだけを別のマシンへ移し替えても問題ないのであるが、FreeBSDではどうなるのであろうか。現在開発中のHDDを現用サーバーで試す必要がありそうである。ただし、開発用マシンもサーバーもNICは同一のドライバーで動くはずであり、HDDやCDROMの接続順序を合わせておけばなんとかなるかも知れない。
 web管理用グループを作ったまでは良いのだが、そこへ既存のユーザーを追加登録する方法が分からない。コマンド自体はpwを使うのは分かるのであるが、manを参照してもusageが良く分からない。手持ちの本には残念ながらユーザー管理の詳細が記載されているものはなかった。web検索でも見つからなかった。このあたりを解説した本を探す必要があるようである。しかし、FreeBSD関連の本自体がほとんどない状況で目指すものがみつかるか心配である。

ユーザー管理その2

 FreeBSD関連の雑誌を購入した。ASCIIから出ているBSDmagazineでシステム管理虎の巻きのキャプションに引かれた。早速読むとグループへのユーザー追加は/etc/groupファイルをエディターで編集するだけでよいことがわかった。web管理グループはwebadminとしたので、/etc/groupファイルを開きwebadminグループへhogehogeを記述した。別のユーザーを追加する場合は,で区切るだけでOKである。
 httpdのデータは/usr/local/www/dataへ格納されているので、
chgrp -R webadmin、chown -R hogehoge
で全てのファイルのグループとオーナーを変更した。

FreeBSDの情報

 FreeBSDをインストールすることはできたが、詳細設定についての情報がないので、web検索したらOCNのサイトに行きついた。ここは1個だけのグローバルIPによるサーバー構築をOS別に解説しているので、私が必要としている情報がかなりあった。FreeBSDの他にLinuxやWindowsもあり、役に立つ人も多いのではないだろうか。ipfilterのセキュリティー関係やqmailの詳細な解説があるので、自宅でwww、mailサーバーを構築しようと思う人には貴重な情報源の一つであろう。

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15/Feb/2003 Copyright all revered by mac