ぺるけ氏のサイトに
ある
6DJ8全段差動ミニワッター&ヘッドホンアンプが気になっており、製作したいと思っていた。
そのような折り、知人から6DJ8の高信頼管であるPhillipsECG 6922を譲ってもらったので、ぺるけ氏のミニワッター用シャーシーを使って製作した5687差動PP直結アンプ ミニワッター版を改造することにした。
ぺるけ氏の6DJ8全段差動ミニワッター&ヘッドホンアンプを参考にして5687差動PP直結アンプ ミニワッター版を改造した。
回路構成は両アンプともほぼ同じなので、少しの改造で6922(6DJ8)全段差動アンプへと変身できる。
改造箇所は真空管ソケット配線、定電流回路、電源回路、ツェナー回路等である。
NFBの抵抗はそのまま、ヒーターも交流点火のままである。
NFBは6.4dBかけてある。
ノン・クリップ出力は約0.4WでDF=3.0である。
残留雑音は両チャンネルとも60uVと非常に優秀である。
周波数特性は出力0.125Wと0.5Wで計測した。
出力0.125Wでは10Hz-100kHzがフラットとなり広帯域てある。
歪率特性は「WG、WSによる歪率の測定」によるデータである。
1kHz、10kHz、100Hzのカーブが良く揃っている。
クロストークは8オーム負荷で1Vに設定して測定した。
10Hz−30kHzまで-70dB以下となっている。
5687差動PP直結アンプ ミニワッター版もかなりのものであったが、本機の方がさらに一皮むけた感じがある。
ヘッドフォン・アダプターを接続してヘッドフォンでも聴いてみたが、噂に違わぬことを実感した。
改造して大正解だったようである。